2世帯住宅設計の考え方 |
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2世帯住宅設計における家族関係 |
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2世帯住宅の親子2世代の家族関係を見ると 一般的な現象としては 若い夫婦の家族関係 老夫婦の間の家族関係がそれぞれ独立して存在し その上にかぶせるようにこの2世代の家族間の関係がある ということになるようです | ||||||||
さらに孫ができると このそれぞれ独立した2世帯住宅における家族間の関係は 孫という存在により ある意味ではより密接な関係となり ある意味ではそれぞれの家族間の関心が子供に移って お互いの直接的な関係が少し薄らいでいく といった現象にもなるようです | ||||||||
このように家族というものは 十年一日のごとくいつも同じ姿を保っているというわけではありません | ||||||||
家族のコミュニケーションは家族の間の気持の問題であって 建物ではないということを考えにいれながら 家族の姿のすべての場合にあてはまるような 家族間の良好なコミュニケーションを求めて2世帯住宅設計の工夫をすることが重要になるのです | ||||||||
2世帯住宅設計における建築プラン |
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子供が成人し やがて結婚して親と一緒に住む ということになった場合 2世代の家族が共に生活するという住宅となります | ||||||||
2世帯住宅あるいは2世帯住宅といっても まったく独立した2軒の住宅として住む場合から 生活はすべて一緒という場合まで いろいろな姿があります 通例は お互いつかず離れずという形で一緒に住む2世帯住宅となることが多いようです | ||||||||
1階 親世帯住宅部分
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2階 若世帯住宅部分
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この つかず離れず といった姿は もちろんこの2世帯住宅建築をそのような形に設計するのですが その結果お互いのコミュニケーションも 同じような つかず離れず の状態となることが多く これは年代の違う2世代の家族にとって ある意味では理想の姿になるのかもしれません | ||||||||
このように2世帯住宅あるいは2世代で構成されている家族の住む住宅について お互いのコミュニケーションが少しでも良好に保たれるように いろいろと建築的な工夫をすることになるのですが つかず離れず の言葉にもあるように ある場合にはコミュニケーションが良好すぎないことも 必要なことになるものです それぞれの家庭ごとにケースバイケースの一番ふさわしい方法をとるのが 良いのではないでしょうか |
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まず まったく独立した2世帯住宅2世代の家族の住宅の場合です 少なくとも一つ棟にすんでいる親子であるからには コミュニケーションがゼロというわけではないでしょうから やはりいろいろの工夫が必要となってくるでしょう | ||||||||
このタイプは 2世代どうしがお互いにあまり干渉しないように という希望が強い場合で つかず離れず の ” つかず ”側に考えが強いということですが 両世代の家族どうしの独立が十分保たれているうえに 両家庭の気持の交流が成りたっているのですから 建築的には完全に独立した2戸の住宅が接して建っている という姿になるはずです 玄関 裏口はもちろん 厨房 浴室 洗面所もすべて1戸ごとに独立した姿で計画することになります | ||||||||
お互いのコミュニケーションを無理せず自然に保つ健康的な工夫としては お互いの家どうしを結ぶインターホン 共通の庭 共通の物干場 共通の外部仕事スペース(ごみ容器置場 物置など) 共通の駐車スペース 共通の門などが考えられます 幼い子供がいれば 子供が媒体となって 知らず知らずのうちに両世代の家庭どうしの交流は常に絶えないということにもなるでしょう | ||||||||
2世帯住宅間の家族交流のために |
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子供だけでも いったん外部へ出ることなく家の中で両世代の家庭を行き来したいという希望が 特に老人世代の方から出てくる場合があります このような場合は 独立した2つの住宅の間に出入りできる扉をつくって 外へ出ることなく 必要があれば内部で行き来することを可能とするのもよい方法です |
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この考え方がだんだん進むと この両世代の住宅の中間に 両方共通のゲストルーム 予備の洗面所などを計画する ということにもなり 生活上の両家庭の交流がますます密になってきます | ||||||||
老人家庭が高年齢になってきたり あるいは夫婦のうち片方が欠けた場合など 段々とこの2世代のそれぞれの家庭の独立性を求める気持が薄くなってくるようで このような場合に備えて あらかじめ2世帯住宅設計にも両方の中間地帯に扉を作っておくとか 共通に使うスペースを作っておくなどとするのもよいのではないでしょうか | ||||||||
つかず離れず の中でも 離れず の意識が強くなってくるのにしたがい 2世帯住宅 2世代の家庭にだんだんと共通部分が増えて行きます そして日常のコミュニケーションの度合いも ますます増えていくことになります | ||||||||
1階 親世帯住宅部分+若世帯住宅部分
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2階 若世帯住宅部分
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そこで次に必要になってくることは コミュニケーションがありすぎることに どう対処していったらよいか 2世帯住宅設計上どんな工夫ができるかということでしょう 年代の違う世代の間で いつもべったり離れずの関係も 意外にストレスを生むことになることがあるものです | ||||||||
まず最初に考えられることは 厨房をそれぞれ独立して持つことです 年齢が違うと食事の好みも違ってくるものですし 育ち盛りの子供の食事が必ずしも老人によい食事とはかぎりません 厨房をそれぞれ独立して設けるのであれば ダイニングスペースも当然それぞれの場所が必要ということになるでしょう |
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浴室を共にするかどうかは議論の分かれるところですが 年代が変わると生活の習慣も少しずつ変わってくるもので 人によっては余計なストレスを生まないようにしておいたほうが いつも一緒に生活しているのと比べてお互いの間によりよいコミュニケーションが生まれると考えるようです | ||||||||
リビングも 老人の立場からすれば 落ち着いて静かにしていたい時間には かわいい孫とはいえども離れていたいと考えることがあるでしょう | ||||||||
要は 2世代それぞれの家庭が つかず離れずの関係にあって しかもその気持になる時にはすぐさま交流して一緒に生活する時を持つことができるように2世帯住宅設計を行うことが 世代の異なるどうしの家庭がいつも最良のコミュニケーションを保っていることのできる最良の方法ではないかと私は思います | ||||||||
2世帯住宅間取り集(平面プラン集) −住宅設計事務所建築家木村俊介の 2世帯住宅間取り設計とはどんなものなのか− |
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住宅設計事務所木村俊介建築設計事務所 建築家木村俊介 のウェブサイトです 東京 目黒 自由が丘八雲 に 住宅設計事務所を 1967年 開設して 半世紀50余年 住宅設計350余棟の豊富な実績と豊かな経験を裏付けとして住まいをつくります |
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