マンションスケルトンリフォーム リノベーション事例 A宅の設計監理 その2 |
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天井は低過ぎたのか−部屋の真ん中の梁はどうする? |
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食堂からキッチンかけては 一方の壁面を全部造り付け家具による収納スペースとしました キッチンは その壁面収納と高さ1.4メートルの造り付け家具で囲われたブース状のスペースとなって この一室空間の中にあまり自己主張することなく存在しています このキッチンと食堂との間の天井には 鉄筋コンクリート製の梁があるのを利用して高さ1.9メートルという低い天井をつくりました ここでは この低い天井は一室空間の食堂とキッチンを感覚的に分ける働きもしています この1.9メートルの高さという低い天井の下地がいよいよ現場にでき始めた時 住み手が 本来の梁部分はいたしかたないとしても低い部分をあえて広くつくることはないのではないか と言いだして工事が一時中断してしまいました このお話から貴方が得る教訓は |
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明るいキッチンに変身 |
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この住まいのキッチンは 高さ1.4メートルの造り付け家具で出来ているのですが この1.4メートルという高さは 一室空間の中にあるキッチンをほどよく囲い しかもキッチンもリビング 食堂と同じ大きな空間の広がりの中に確かに存在させる という働きをしています このため ここには通常のキッチンに見られるような ワークトップの上の吊戸棚をつくらず それに替わるべき収納スペースは ワークユニットの反対側に 中間にカウンターを持ち食堂まで続く壁面収納をつくることで確保しています ワークトップの開口の長さは シンク 調理台 レンジ 盛付台と流れる調理のことを考えれば たっぷりと確保するのに越したことはないのですが この住まいでは この寸法が2.7メートルと少なめなので それを補うため80センチ近い奥行寸法を持つワークトップとしています この調理台の下部には 収納スペースが造り付け家具としてつくられているのですが 実はこの調理台の裏面には同じ造り付け家具として一体化された収納スペースもつくられていて 奥行きをそれぞれの収納物に合せた寸法とした収納スペースが 両側からお互いに無駄のないようにきめ細かく設計されています そのようなわけで この表裏一体形の造り付け家具の奥行き寸法は1メートル35センチであるにもかかわらず 80センチのワークトップも そしてその裏面からはふとんを収納するスペースとして奥行き65センチの部分もできることになりました キッチンから食堂に続くカウンターは その下部と上部に充分なスペースを持ち 調理から食事 そして生活全般に必要なモノを合理的に収納します 居間も同じですが このキッチンには天井に照明器具がありません 通例のマンションによく見られる低目の天井高のインテリア空間では 天井に照明器具を設けて床面を照らし出すよりも むしろ逆に天井面を照らして明るく浮かび上がらせ 部屋全体に柔らかな光を漲らせた方が 広さの感覚に繋がるようです |
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間取り設計は1センチ単位の攻防戦 |
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第一期工事のリビング 食堂 キッチンが完成すると 引き続き第二期工事です 従来の寝室 子供室 玄関スペースは 間仕切りを含めて内装を全部取り去り 新しい計画のもとに再構築されたのですが もともとがさして広くもないスペースでは 一つを増やせば一つが減るという繰り返しで 寝室 子供室の間の間仕切り壁位置は1センチ単位の攻防戦となりました 絶対面積が決まってる以上 やるべきことは モノをいかにスペースの無駄なく整理収納するか ということになります 寝室と子供室の間仕切り壁は 両側からそれぞれ使用する衣類収納の造り付け家具とし 両室共ベッドとその回りを除くスペースは 非常事態だ エイヤッとばかりに天井を1メートル90センチまで低くして コンクリートスラブ下との間に出来た貴重な高さ40センチあまりの空間を 毛布やふとんあるいは衣類の収納スペースとしています−但しその部屋の平均天井高は2メートル10センチを確認します 建築基準法を順法という理由です− この下り天井は 居間 食堂につくった低い天井とは目的も性質もまったく異なったもので 玄関は 廊下状の片側を全部壁面収納とし ここには下足から コート 衣類 ゴルフバッグにテニスラケットと いろいろなモノが無駄なく収まっています 床 壁 天井の仕上げは リビング 食堂と同じ ということはこの住まい全部が同じ仕上げということになるのですが 玄関の一方の壁と 扉を入って真正面突当りは壁面で ここには小さな絵が掛けられ 機能一点張りの空間をピリリと引き締めています |
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マンションスケルトンリフォーム(リノベーション)事例 A宅の設計監理 その3 で このページの続きを御覧下さい |
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マンションスケルトンリフォーム(リノベーション)事例 A宅の設計監理 その1 |
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住宅設計監理 ナビ−住まいが出来るまで 建築主の 夢 を かたち にするための 様々な住宅設計監理手法 について |
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住宅設計事務所木村俊介建築設計事務所 建築家木村俊介 のウェブサイトです 東京 目黒 自由が丘八雲 に 住宅設計事務所を 1967年 開設して 半世紀50余年 住宅設計350余棟の豊富な実績と豊かな経験を裏付けとして住まいをつくります |
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